突然ですが、「マシュマロ・テスト」ってご存じですか?

突然ですが、「マシュマロ・ テスト」 というのをご存じでしょうか?

え? マシュマロ? テスト?

ひょっとして、中にはご存知のお母さんもいるかも知れません。これは、 1960年代にスタンフォード大学で実際に行われた、心理学研究のために行われた実験です。

で、どんな実験かというと・・・

 

まず、あなたが4才の子供だとします。
ある部屋に通され、目の前にあるテーブルの上には、おいしそうなマシュマロが一つあります。

そして、あなたに向かって実験者はこんなこと言います。

 『ちょっとお使いに行ってくるからね。今すぐ食べてもいいよ・・・
でも、おじさんが戻ってくるまで待っていてくれたら、
ごほうびに、このマシュマロをもう2つあげる。
でも、それまで待てなかったら、 ここにあるマシュマロひとつだけだよ。』

・・・・・・


はは。なんというか、4才の子供には、大変な試練ですね。
食い意地の張ったウチの子なら、きっとすぐに食べてしまいそうな・・・(笑)

実はこれ、 「欲求の充足」を先延ばしする(つまり、ガマンする)能力という心理的能力をためす実験だったのです。

4才時点での子供たちの反応は、じつに様々だったようです。

何人かは、実験者が戻るまでの15~20分を我慢して待った。
待っている間、 目を背けたり、歌を歌ったり、手遊びなど、様々な方法で自分の欲望と戦った。
そして、ごほうびのマシュマロを2つ手に入れた。

しかし、同じ4才児のでも、我慢できなかった子は、 実験者が部屋を出るとすぐに目の前のマシュマロを口に入れて食べてしまったのです・・・

実は、この研究で面白いのは、この実験に対する4才時点の反応に加えて、 その子供たちが高校を卒業するまで、なんと14年間も追跡調査した点です。

さぁて、面白いのは、ここからです。ちょっと本文を引用させてもらうと、

・・・・・・

四歳のときに誘惑に耐えることができた子は、 青年になった時点でより高い社会性を身に付けていた。対人能力にすぐれ、きちんと自己主張ができ、 人生の難局に適切に対処できる力がついていた。 ・・・

・・・ しかし、マシュマロにすぐ手を伸ばした三分の一くらいの子供たちには、 このような長所がそれほど認められず、反対に心理的に問題の多い姿が浮かび上がってきた。

衝動をこらえる能力は、ダイエットから医者になるための勉強にいたるまで、 あらゆる努力の基礎となる。・・・

さらに驚くべきことに高校を卒業する時点で、待つことができた子供は、そうでない子と比較して、 学業の面でもはるかに優秀なことがわかった
スタンフォード大学へのSAT(大学進学適正試験)の点数も、総合で1600点中、210点もの差がついたのである。

・・・目標を達成するために欲求をがまんするという能力は、情動の自己規制における本質的要素だろう。・・・


さて、毎年のことですが子供たちにとっては暑い中、 長時間の勉強が1ヶ月以上続くわけです。中には「遊びたい」「もう、しんどい」「寝たい」を連発する子もたまに出てきたりもするものです。

私が塾業にたずさわって今年でちょうど25年になりますが、これまで千人近くの子供たちを学習や受験という部分を通して見てきました。 そして、小学生、中学生の頃に教えていた彼ら、彼女らが、やがて大学、社会人となっていった過程もずいぶん見てきました。

先ほどの「マシュマロテスト」ではありませんが、やはり、年月を経た彼らの姿を見ていると、当時の出来不出来は別として、 10代の大事な時期に自分にむち打ってがんばってきた子たちは、明らかに輝いているように見えますし、 ある意味成功を収めているような感じさえうかがえます。

私もふだんの授業の中でよく生徒に、今ちょっと我慢すれば、あとで何倍もの喜びとなってもどって来るよ、という話をしたりもします。

「勉強をさぼって遊びたいという欲望のマシュマロを今食べるか、このクソ暑い中、我慢して今日の勉強を頑張るか、 どっちを取る?」

何かの時にお子さんに問いかけてみてはいかがでしょうか。

いよいよSBIでも始まる夏期講座も、その意味でお子さんにとっても大きな 「試金石」になるのではないでしょうか。

 

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